アメリカのウィスコンシン州レイク・ジェニーバには、メール・ジャンプと呼ばれる不思議な習慣があります。
メール・ジャンプは郵便配達方法の一種で、メール・ジャンパーと呼ばれる配達人がボートから波止場に飛び降り、郵便物をポストに入れ、再びボートに飛び乗るというものです。
メール・ジャンパーが船から降りている間、ボートはゆっくりと一定のペースで動き続けるそうです。
ジャンパーたちは、午前7時に郵便局へ郵便物を受け取りにいき、10時ごろからボートに乗って配達を始め、1日で約60世帯に郵便物を配るそうです。ボートは観光船も兼ねていて、ジャンパーは郵便配達と船上でのガイドを兼任しています。
ドキドキハラハラさせる郵便配達は観光客の評判も良く、配達のたびに歓声が上がることもしばしば。受け取る方も受け取る方で、ポストの代わりに犬を待機させたりしているユニークな家庭もあるんだそうです。もちろん観光客には大ウケ。
歴史は意外と古く、なんと1916年から続く伝統行事です。100周年記念パーティーには元ジャンパーの60歳女性が呼ばれ、再びジャンプに挑戦したと伝えられています。
出典:The Gravity-Defying Mail Jumpers of Lake Geneva, Mail Jumping
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