子供の「ゲームしすぎ」にも良し・悪し?違いはズバリ”目的意識”にあった

ゲーム
「ゲーム しすぎ」「ゲーム やりすぎ」という検索している方は多いようです

お子さん、ゲームしすぎていますか?

子供のゲームのやりすぎ…、不安ですよね。勉強しない、宿題もしない、片付けもせず、ゲームばっかり。一般的には、「子供のゲームのしすぎは避けるべきこと」と思います。自らをコントロールできない彼らは、現実世界の問題をほっぽりだしてゲームに逃げているケースが大半ですからね。

一方、真剣なゲームプレイの過程には多くの学びや体験があることも事実です。一言でゲームのし過ぎと言っても、様子はさまざまなのです。

【「ゲームのしすぎ」もさまざま】
ランキング上位を目指している
アイテムをコンプリートしようとしている
緻密な構造物を組み立てている
×時間つぶしのために単調作業を繰り返している
×現実逃避のためにプレイしている
×単純に課金しすぎ

たしかに、「ゲームのしすぎ」にも、良し悪しがありそうかも?

 そこで今回は、ずばり「良いゲームのしすぎ」「悪いゲームのしすぎ」について解説します。

この記事のざっくりまとめ

良いゲームのしすぎ:何らかの目的をもって、真剣に取り組んでいる状態

⇒ご自身のお子様が良いゲームのしすぎに当てはまるならば、少々大目に見てあげてもよいかもしれません。その過程で、ほかのアクティビティに比肩する経験や学びを獲得している可能性があります。

悪いゲームのしすぎ:目的をもたず、時間つぶしや現実逃避のためにやっている状態

⇒一方、子供が悪いゲームのしすぎに当てはまるようでしたら、要注意かもしれません。ゲームに依存せざるを得ない環境そのものに問題がありそうです。

良いゲームのしすぎ

良いゲームのしすぎについて解説します。

明確な目的意識がある

良いゲームのしすぎと悪いゲームのしすぎの最大の違いとは、「何かしら目的意識をもって取り組んでいるかどうか」です。

「目的意識をもって取り組んでいるか?」

 なぜ目的意識の有無が、ゲーム体験の質を左右するのでしょうか。それは、「目的を達成するためには?」という思考回路が、巡り巡ってお子さんの人生を豊かにするからです。

 目的意識をもってゲームに取り組める子供は、その目的を達成するための過程において、論理的思考・反省プロセス・逆算的な思考・集中力を獲得しています。これはゲームのみならず、あらゆる出来事に通底することを親御さんはご存じでしょうから、ご納得いただけると思います。

 目的意識をもってプレイをする過程で得られるこれらの能力は、子供たちの人生を豊かにします。前述した能力は、社会一般に求められる重要なスキルだからです。とくに論理的思考力が発達すれば、ま~〜大丈夫でしょう。お子さんに幸せをもたらす一つの力です。「子供の幸せ=親の幸せ」と考えてよいならば、良質なゲーム体験は家族全体の幸福につながるとも言えます。ちょっと、おおげさですけど。

 では具体的に、ゲーム体験における”目的意識を持つ”とは、どのような状態かを確認してみましょう。

【ゲーム中に見られる目的意識の例】
・ランキングで上位になりたい
・コンボ(連続する技)を上手に出せるようになりたい
・巨大な建築物を作りたい
・より効率的にレベルを上げたい
・よりカッコイイ/美しい見た目に仕上げたい

 なお後述しますが、ゲームをするうえで、上記のような「〇〇したい」という欲もなくダラダラとプレイしている場合は本当にヤバいので気を付けてください。私もそういう経験があるのでわかりますが、真にムダな時間浪費です。毒にも薬にもなりません。ベランダでぼーっと空を眺めているほうが10,000倍マシです。

【目的意識を持つことのメリット】
・「何が必要か?」という“論理的思考力/逆算的思考”が訓練できる
・「どうするべきだったか?」という“反省習慣”が訓練できる
・目的を達成する過程で、“集中力”を獲得できる
・目的を達成する過程で、“継続力”を獲得できる

いろんな人とコミュニケーションがとれている

ふだん交流できないような属性の方とコミュニケーションがとれている場合は、よいことです。

近年のオンラインゲームは、顔も知らないどこかの誰かと、気軽にコミュニケーションをはかることができます。たいていは、同級生や地域のお友達とであろうと思います。ただ時折、ふだん交流できないような年齢・属性の人と、ゲームというツールを通じて交流しているケースがあります。これは、場合によっては子供に良い影響を与えている可能性があります。

同級生同士の和気あいあいとしたゲーム体験ももちろん重要ですが、まったく素性も分からない相手であっても「ダメ!」と一蹴するのではなく、お子さんから話をよく聞いてみてから、ある程度寛容に判断してもよいかもしれません。

もちろん、子供をターゲットに何かしでかしてやろうと考えるクソ野郎は存在しますので、”おかね”や”であい”のワードが出たら、即遮断しましょう。

結果が出ている

結果が出ている場合は、往々にして「良いゲームのしすぎ」と判断できます。ゲームによりますし、すこし事後的な判断になってしまいますが、きちんと結果が出ているのであれば、過度な心配する不要かもしれません。結果が出ているとは、具体的には上位10%に入っている、ということにしましょう。

たとえば、Fortniteというタイトルでダイヤ~アンリアルランクに位置しているのであれば、それは並大抵のことではありません。同じ時間だけ、心身ともに発達した成人が取り組んだとしても、ほとんどの方が到達できません。その道のりは、辛く険しいものだからです。

 言い換えると、その子は他のプレイヤーに比べて、目先の課題や自身の弱点に対して、「訓練」「調査」「反省」などを高いレベルでこなしたという証左にほかなりません。現代社会の一員として求められる内省プロセスを経て、自分の実力を磨いてゆくセンスと根性があったわけです。

 ゲームのみならず、あらゆる人間の営みに通用するパワーです。真にゲームが上手な人に、”頭の悪い人”は見たことありません。正しい方向に努力ができる証です。結果が出ていたら、素直に褒めてあげましょう。

悪いゲームのしすぎ

悪いゲームのしすぎについて解説します。基本的には、これまで解説した良いゲームのしすぎの真逆です。

目的意識がない

「良い」パターンのそっくりそのまま逆です。なんの目的もなくプレイをしている場合は、たいてい悪いゲームのしすぎです。ゲームを通じて何らかの目標を達成することが目的なのではなく、「現実逃避」や「時間浪費」が目的になっているわけです。

現実社会に何らかの問題を抱えていることが大半です。頭ごなしにゲームを否定するのではなく、ゲームに依存せざるを得ない

コミュニティが限定的、もしくはコミュニティがない

代り映えのしない身内コミュニティ、一生ソロプレイなど、コミュニケーションツールとしての役割を果たせていない場合は、よくないかもしれません。時の場合によりますけれども。

現実逃避・時間つぶし・なんとなく・習慣的にプレイしている

いろいろと言いましたが

時間つぶしのためにゲームをプレイするようになったら、おわりです。やめさせたほうがよいです。

どうせゲームしかしないんだったら、真剣にゲームさせよう!

ほとんど毎日Apexやっているのにお子さんがシルバーとかなら、なぜ上達しないのかを見てあげてください。なんにも考えずに時間つぶしにプレイしているかもしれません。

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